衝撃のブラック企業合法化法案!2016夏の参院選でどうなる?

ブラック企業が合法化されちゃったら困ります。

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突然ですが、みなさんは「残業代ゼロ法案」についてご存知でしょうか?

ブラック企業合法化法案とまで揶揄されている、「労働基準法改正法案」のことです。

ブラック企業合法化法案・・・っ!!!

恐ろしいネーミングに衝撃を受けたそこのあなた!

「ちょっとよく分からないけど、気になる」と思ったら、
鮫島流で下記の点を解説して差し上げますので、ぜひお付き合いください。

  • 「ブラック企業合法化法案」って何?
  • 「労働基準法」の実態は、今どうなっているのか?
  • 2016夏の参院選でどう関わってくるのか?

ブラック企業合法化法案に着目した理由

2016年、夏の参院選が目前にせまったタイミングで、この記事を書いています。

とある政党が街頭演説で

「安倍内閣は残業代ゼロ法案を成立させ、ブラック企業を合法化しようとしている!!!」

と主張されていたので、

そういえば「労働基準法改正って、あれからどうなったの?」と気になり記事にしました。

そもそもブラック企業合法化法案とは何なのか?

「ブラック企業合法化法案」
これはマスコミやネット民が名付けた通称です。

ちゃんとした時事ニュースでは「労働基準法改正法案」と表記がありますが、
他にも、たくさんの呼称があって、
過労死法案とか残業代ゼロ法案とか・・・実に様々。

そのため、混乱を招き、実態とは違う方向に解釈が広がっていますが、

その本質は、
安倍政権が成し遂げようとしているアベノミクス3本の矢の1つ
「労働に関する法律、もうちょっと法人に有利になるように、改正しようよ」
ってことだったのです。

ブラック企業合法化法案と言われる理由

なぜ、こんな名称になったのかというと、この労働基準法の改正案に、
「残業ゼロ制度」が盛り込まれ、大きな波紋を広げたからです。

残業代ゼロ制度なんて、聞いただけで内容が想像できそうですが、
単純に「みんな、残業しても残業代一切つきませんよ」という訳ではございません。

そのことを踏まえ、

  1. 労働基準法がどう変わるのか?
  2. 本当に、ブラック企業合法化法案と言って過言ではないのか?
  3. 残業代ゼロってどういうことなのか!?

ここから更に掘り下げて、鮫島がわかりやすく説明して差し上げます。

労働基準法の実態1.改正はいつ?どう変わるの?

残業代ゼロでも「はい!喜んで!」
巷で、残業代ゼロ法案や過労死法案と言われていますが、
それらはすべて、「労働基準法」の改正法案のことを指しています。

実は、すでに国会に法案が提出されていたのですが、
2016年の通常国会開催中では成立せず、秋の臨時国会に見送られています。

ただし、このまま自民・公明が政権を握っていれば、
いずれ通る法案だと考えられますが、阻止することもできるはずです。

それには、2016年参院選で野党側が「自公の議席過半数かくとく」を阻止する必要があります。

国民が、じぶん達の国の政治に興味を持って、将来を案じていれば
不可能ではないですね。(日本国民の政治への関心の低さは異常とも言えますが!)

よって、具体的な法改正時期はまだ未定です。

与野党の意見が真っ向から対立する法案ですので、
参院選でも労基法改正に対する姿勢に注目されるはずです。

「ブラック企業合法化法案」に反対する野党が
参院選でいかに議席数を獲得するか?がカギを握っているんですね。

労働基準法の実態2.残業代ゼロ法案はほんとに「ブラック企業合法化法案」?

マスコミや野党、労働組合からブラック企業合法化法案などと揶揄されていますが、
ほんとうに「ブラック企業」が合法化しちゃうなんて、あり得るのでしょうか。

改正法案をザックリ説明してしまうと、
「現行の労働基準法で定められている、裁量労働制の規制を緩和しよう
という法案です。

・・・もっと簡単に言えば、
「規制をゆるくして、企業(雇う側)にとって有利な法律に変えましょう」
ってことです。

ハッキリ言って、解釈の仕方によりますが、
安倍内閣は、経団連と深いつながりがあるので、どうしてもそういった見方になってしまいます。

実際に大企業にとっては、人件費の面で大きく有利になる法案ですしね。

労働基準法の実態3.残業代がゼロになるのは年収1000万の勝ち組だけ?

ただし、現時点での法案では、

本当に残業代がゼロになるのは年収1075万円以上で、特定の職種についている高給取りに限ります。

「高度プロフェッショナル制度」と名付けられています。

「なんだ、年収200万のワーキングプア(私)には関係ないか(´ω`●)ホッ」
と思ったそこのあなた。

安心するのは早計ですよ。

残業代ゼロの他にも、中小企業の残業に関わる規制緩和など、
わたしたちの働き方に直結する規制がいくつか変わる可能性があります。

↓改正法案の問題点を漫画でまとめているサイトがありますので、参考にどうぞ。↓
「ブラック法案によろしく」
http://black-taisaku-bengodan.jp/burahou/

ブラック企業合法化法案はこれからも要注目

本当にこのまま、ブラック企業が合法化されることはあるのでしょうか?

正直なところ、現状で正しく判断するのは非常に難しいです。

これからも、しっかり情報を追いかけ、検証していきたいと思います。

今後の記事にもぜひご期待ください!

↓私と同じように、労基法の改正法案に注目しているブログがございましたので紹介します。↓

ブログ名:新しい地平へ-新交流地帯
記事名:労働問題-「労働基準法等の一部を改正する法律案」は、衆議院で「閉会中審査」です。「選挙後の政治は、あなたを待ってくれません。」
http://asyagi.exblog.jp/25385877/

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ABOUTこの記事をかいた人

86年生まれ、ギリギリ「ゆとりない世代」です(人-ω-) ブラック企業10社、ホワイト企業4社を渡り歩いてきた末、そのキャリアを活かし「転職アドバイザー」としてカウンセリングを行っています。 また、経営者への雇用アドバイスも行っており、労働者と経営者、双方にとって利益のある「働き方」を研究しています。尊敬するビジネスパースンは「ジェイソン・デイヴィッド・ダニエルソン氏」