会社倒産の前兆を見逃すな!転職準備期間に知っておきたいこと

会社倒産の前兆

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こんにちは「ブラック企業被害者の会」講師の川尻浩作です。

ブラック企業からの脱出を夢見る日々のあなた、転職準備を整える前に会社が倒産しちゃったらピンチですよね。僕が過去に勤務していたブラック企業では、経営が悪化すると社員の半数をあっさりリストラ。

身重の妻と2歳の娘がいるのに「突然のクビ宣告」は極度の不安と恐怖に襲われ、途方に暮れました。でも、従業員を人間と思っていない経営者はリストラで経費削減に成功してルンルン気分♪ですよ。

やり方が汚過ぎるブラック企業。精神が腐っているだけならまだしも、おバカな経営者が多いのも特徴のひとつ。

あなたの会社にこんな倒産の前兆はありませんか?

前兆①:アホな経費削減を始める

アホな経費削減

真夏や真冬に冷暖房OFF、事務所内の照明は超暗い、ティッシュや文房具などの消耗品は従業員が自前で準備などなど、エコには違いありませんが仕事の効率やモチベーションを考えれば赤字でしょうね。

僕が勤務していたブラック企業で本当にあった怖い話です。会社の経営が悪化すると従業員に「家庭の古新聞、空き缶を会社に持ってくるように」と指示がありました。現金化するらしいのですが、一体何円になるのでしょうか?

一方で社長と社長夫人は、リッター数㎞しか走らない大排気量の高級外車を私用で乗り回します。おバカな経営者のアホな経費削減は倒産の前兆です。

前兆②:現金現金とうるさくなる

現金現金とうるさくなる

通常、会社間の取引は翌月払い、翌々月払いが当たり前。今月たくさん売り上げても現金が会社に入ってくるのは1~2ヶ月後ですよね。しかし、お金が欲しいのは今だから「現金現金」とうるさくなります。

営業は現金回収を第一に指示され、会社の備品購入は翌月に回され、営業車のガソリンは1/3までしか給油しちゃダメ、商品の広告関係を削減などして、とにもかくにも現金集めに全神経を集中させます。

ただし、目先の物事しか考えられないブラック企業ではレベルの低い対策しか取れません。なんとか乗り越えても「のど元すぎれば熱さを忘れる」で、本当に忘れます。この前兆があれば会社が倒産する日も近いでしょう。

前兆③:何も決まらない会議が増える

何も決まらない会議

ブラック企業では「やる気あるのか」「死ぬ気でやれ」と精神論だけで中身のない会議は定番ですよね。会社倒産の危機に立たされると会議の頻度がさらに増える前兆が…

上司や経営者からの罵詈雑言はエスカレートしますが、今後の方針や具体的対策案は一切ありません。典型的なパワハラ会議ですね。

会社の経営陣数名で臨時会議が行われる場合は、人事移動、リストラ、給与カットの前兆なのでとても危険ですよ。

前兆④:会社に銀行が来なくなる

会社に銀行が来なくなる

銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」ドラマ半沢直樹の名シーンです。回収できなくなるリスクがあるので倒産危機の会社にはお金を貸してはくれません。

「少し前まで銀行がしょっちゅう営業しにくるのにめっきり来なくなった」
「最近、社長の方から銀行に出向く」

となったら怪しいです。銀行があなたの会社をお客様と思っていれば、銀行側からやってきます。足を運ばせるはずはないですよね。

前兆⑤:新規取引先が増える・既存取引先が減る

新規取引先が増える

「この会社の方が仕入れ安いから変更して」と、長年付き合いがある取引先をあっさり変えちゃう。また、取引先自体が減ってきたとなればかなり倒産の可能性は高まりますよ。

逆に、今まで受注していなかった利益の薄い仕事が増えるパターンもあります。取引先との関係性にも前兆が現れるんです。

前兆⑥:従業員の給与カット・遅配

従業員の給与カット

手っ取り早い経費削減といえば、従業員の給与カットですよね。給与の支払いが遅れれば、完全なる倒産の前兆と言ってもよいでしょう。

ちょっと賢くおバカな経営者は会社の役職枠を増やして「役職者には残業代なしよ」ってパターンもあるので要注意なんです。結果的に、仕事時間が増えてお給料は減るんで最悪。

給与体系や計算方法、ボーナスのルールなどが変更されたときは疑ってみましょう。

前兆⑦:社長や社長夫人のご機嫌が悪すぎ

社長の機嫌が悪い

社長や社長夫人が異常にピリピリしているときは怪しいです。基本的にブラック企業の経営者は傲慢(ごうまん)なんで、理不尽に従業員に当たり散らします。

しかし「社長また機嫌悪いな」と、ピリピリが1~2ヶ月続くようなら倒産の前兆かも!社長のむかつくご機嫌づらは見なくてすみますが…

ブラック企業では当てにならない倒産の前兆

ダメな履歴書

世間一般の会社における倒産の前兆は、必ずしもブラック企業にも当てはまるわけではないのです。以下はブラック企業では日常茶飯事であり、倒産の前兆ではありません。

  • 人が辞めていく
  • 社内の雰囲気が悪くなる
  • 従業員のモラルが低下する
  • 宗教的なコンサルタントに依頼
  • 方針転換が頻繁になる

まとめ

いや~倒産って怖いですね。僕がブラック企業で勤務していたころは「こんな会社潰れてしまえ」と毎日願ったものです。しかし、突然リストラされた日にはまったく身動き取れませんでした。

ブラック企業にとって従業員は人間だと思っていません。だから、会社の経営が傾けば真っ先に被害者になるのは従業員であり、経営者は決してあなたを守ってくれません。

あなたが倒産の前兆をいち早く嗅ぎつけ、一秒でも多くの時間をホワイト企業への転職準備に費やせることを心よりお祈り申し上げます。

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ABOUTこの記事をかいた人

1981年生まれ。 12年のブラック企業勤務を経て、「ブラック企業被害者の会」の講師に認定される。現在は、自分と同じ過ちを繰り返してほしくないとの信念をかかげ、勢力的に講演活動を行う。熱い言葉の中にブラックジョークが散りばめられた語りは20代の若者に人気。一女一男の父。