本当にあった怖い会社!僕のブラック企業体験談その2

本当にあった怖い会社

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こんにちは「ブラック企業被害者の会」講師の川尻浩作です。

2013年10月、9年間のブラック企業勤務にサヨナラし、僕は新入社員として新たな人生のスタートを切りました。しかし、ようやく転職に成功した会社はまたしてもブラック企業でした。

前職(前ブラック企業)ではWEB関連の部署で勤務していたこともあり、転職先はネットショップを運営する会社です。

「二度とブラック企業の被害者なんかになりたくない」

と強く心に誓った僕でしたが、神様はまたしても試練をくださいました。

「会社ごっこ」をしている学校のような会社

学校のような会社

僕が入社した会社の仕事は、インターネットショップの運営です。

楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングといえばご存知でしょう、インターネット上に店舗を構え商品を販売するのです。

前職で痛い目をみたので、土日祝休み、時間外労働一切なしの会社を選びました。

従業員は僕を含め11名、プラス社長と社長夫人。
またしても田舎の家族経営の臭いがプンプンしますが、そんなことはありませんでした。

ただ、この会社の本性は「社長の歪んだ性格が生み出した、社長だけのユートピア(理想郷)」だったのです。

  • 社長=学校の先生のように絶対的な存在
  • 社長夫人=自分の考えをもたない副担任は、先生に服従
  • 従業員=生徒のように、上下関係は一切なし

入社1日目、出勤すると僕のデスクの上に1枚のA4用紙が…

  1. みんなで助け合うこと
  2. 人の悪口は言わないこと
  3. 一人で悩まず相談すること
  4. 思い立ったらすぐ行動すること
  5. 本を読み、日報に感想を書くこと

仲良しアピールがすごいまるで小学校の道徳の授業で習うような言葉がズラリ。僕は一瞬「入学したのか?」と錯覚してしまいました。

そして最後に「会社の仲間はみんな家族」の文字が。なにかとてつもなくヤバい雰囲気を感じ取りました。

社内に仕掛けられた盗聴器

社内に盗聴器

入社2日目のこと、ある先輩社員がメモを渡してきました。

「トーチョーキのこと知ってる?」

盗聴器?僕は意味が分かりませんでした。
続いて、もう一枚のメモが。

「聞かれてるよー」

そうです。社内には盗聴器が仕掛けられていたのです。

言われてみれば、不審に思う部分もありました。

  • 会社付近で車のレーダー探知機が異常反応
  • 社内のラジオにはノイズ
  • 社長の耳には常にイヤホン

社長が外出中のときの知るはずのない会話を、社長が知っていることは複数回ありました。

被害妄想ではありません。楽天で3,000円程度の盗聴器発見器で3つ見つかりました。

  • 1つ目は、給湯室
  • 2つ目は、梱包現場
  • 3つ目は、事務所

社長に洗脳されている奥様

洗脳された社長夫人

会社内にいる社長の身内は無能で、役員報酬を受け取るだけの人間の存在。それが田舎の企業だと如実にあらわれます。

僕の会社にも、経理取締役に社長の奥様がなっていました。

もちろん仕事はできず、基本的には「銀行へ行ってきます」とどこかに遊びに行き、仕事の相談をすると「考えておきます」と言い残し、その場を逃れるだけ。

従業員のモチベーションが下がるので、むしろいない方が良いのです。

ただ、こんな奥様でも社長に対して絶対的な信頼を寄せていました。いや、「社長に洗脳されていた」と言った方が正しいかもしれません。

後に、この洗脳がユートピア崩壊へと繋がります…

クビにされた社員の復讐

リストラ社員の復讐

ある日突然、女性従業員1名が売上不振によるクビ宣告を受けました。

彼女は、毎月50万円前後の広告費を使い、売り上げはスズメの涙ほど。

しかし、広告を出すように指示したのは社長であり、予算も含め許可を出したのも社長です。

理不尽とはこのことを言うのでしょう。
彼女は労働基準局に駆け込みました。

そもそも営業不振を理由に解雇することは労働基準法で禁止されています。

社長のユートピア「学校のような会社」が、日本の法律やモラル、基本的な経営知識もなく会社ごっこをしていた結果です。

調停の末、会社側に90万円の支払い命令が下されました。

そして僕もリストラ

リストラされた

入社2年目のお盆休み中、同僚から1通のメールが届きました。

「お盆休み明けに従業員の半数(8名)がリストラされる」
そして僕もリストラ要員8名の一員という情報でした。

まさに寝耳に水。

35年ローンの家、妊娠中の妻、2歳の娘、頭の中が真っ白になったことを覚えています。

どうやら、お盆休み前に会社に残す予定の7名にだけ社長から説明があったようです。

そんな卑怯なやり方に身が震えました。

そして、お盆休み明け、前従業員の前で社長は口を開きました。

社長
「このままでは会社が倒産します。倒産させるわけにはいかないので、8名リストラします。」

僕は事前に知っていたため怒りしか沸いてきませんでしたが、他の従業員はどれほどのショックを受けたことか…続けて社長は、

社長
「何か質問はありますか?」

従業員をリストラするのに使った時間は、わずか10秒。

すかさず僕は手を挙げて、

僕
「どれくらい赤字ですか?」

社長
「借金が5,000万円を超え、銀行が貸してくれなくなりました。」

僕
「いつから赤字になったのですか?」

社長
「8ヶ月ほど前からです。」

僕
「3ヶ月前に4人中途採用しましたが、なぜですか?」

社長
「…あとは個別に面談して説明します。」

社長と奥様は逃げるように別室へ行き、1人づつ呼ばれる面談が淡々と始まりました。

その面談の際に、会社に残す予定だったベテラン1名が辞めると言い出しました。

その情報の僕の耳に入り、約2時間後ようやく僕の順番が回ってきました。

別室に行くと、社長と奥様は開き直った様子です。

社長
「会社に残ってほしい。」

ベテランが辞めてしまうため、僕は繰り上げ当選したようです。

僕
「残れません、辞めます。」

社長と奥様は、僕が断ったことに驚きの表情を浮かべていました。

自分の会社がブラック企業だから辞めてしまうとは思ってもいないのでしょう。

僕
「ちなみに先ほどの質問ですけど、赤字を知っていて社員を雇ったのですか?」

社長
「経営を妻に任せきりで把握していなかった…」

社長夫人
「社長ならこれくらいの借金をすぐに返せると思っていた…」

僕
「…そうですか、今までありがとうございました。」

僕はあまりにも浅はかな考えに対し、この言葉を返すのが精一杯でした。

そして、社長夫人による意味不明な質問です。

社長夫人
「9月と10月のお給料はお支払いします。お仕事はいつまでされますか?」

僕
「いつまでって?」

社長夫人
「10月まで辞めていただければ、いつ退職しても結構です。」

僕
「今(8月)辞めても10月に辞めても、10月までの給料をもらえるんですか?」

社長夫人
「はい。」

(じゃあ、働くわけねぇだろボケ)

僕
「今すぐに辞めさせていただきます。」

この話は一体どうしたかったのか、いまだに理解できません。

後から聞いたのですが、このリストラ条件も従業員によって違いがありました。

僕は今すぐ辞めても10月分の給料までもらえるけど、ある人は9月いっぱいまで働かせられ給料も9月分まで…ユートピア学校の生徒は平等ではなかったようです。

情報がだだ漏れってのも詰めが甘いですし…

まとめ

ブラック企業体験まとめ

結局、1年11ヶ月でリストラされた僕ですが、その後再就職がすぐに決まり失業保険で約70万円を手にしました。

70万円が高いか安いかは人によります。

僕は精神的ストレスとトラウマを考えれば、お金はいらないのでこんな経験はしたくありません。

僕が皆さんに伝えたいのは、
違法な時間外労働、サービス残業、パワハラだけがブラック企業ではない
ということです。

僕をリストラした会社は、あきらかに「会社ごっこ」でした。

そして、「会社ごっこ」の感覚で僕の人生を振り回したのです。

能力のない経営者のもとで働くことの恐怖を知って、僕と同じ間違えをしないでください。

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2 件のコメント

  • 川尻さんのおっしゃるような会社を内定辞退しました。

    いくら労働条件通知書か雇用契約書がほしいといっても試用期間だからまだ渡せないと言ってくれないから入社日にもくれそうにないので辞退しました。
    その会社は面接時にしきりに「社員は家族」といってました。しかし、内定後なんとか聞き出した部分的な労働条件は、労基法ギリギリ違法かグレーといった感じで、家族なんて名ばかりだということがよくわかるような内容でした。
    また、交通費全額支給で求人を出しているのに、社長の気分で、人によって交通費支給額も違うとのこともあり……。

    内定を辞退するまで、労働条件を聞く私がおかしい、前例がない、神経質ではないか、モンスター社員なのではとしきりに言われ、先ほどまで自分を責めていましたが、川尻さんの記事のおかげでそんなことはないと気付けました。入社しなくてよかったです。
    ありがとうございます。

    私は根性も勇気もなくて入社すらしていませんので、もしも川尻さんの気分を害してしまったならすみません。
    それでも感謝をお伝えしたくて。ありがとうございました。

    • なな子さん、コメントありがとうございました。川尻が多忙につき、運営の鮫島より返信させて頂きます。

      『労働条件を聞く私がおかしい、前例がない、神経質ではないか、
      モンスター社員なのではとしきりに言われ』

      上記の言葉から、明らかにブラックな企業であることがわかります。なな子さん、内定辞退は賢明なご判断でしたね。入社する前から受けた理不尽な扱いに耐え、合理的な判断ができる素晴らしい人材だとお見受けします。

      なな子さんのように、労働条件の確認を怠らず、入社前に被害を防ぐことで、ブラック企業が淘汰される世の中になるのだと考えています。

      ブラック企業への内定辞退に、この体験談が少しでもお役に立っていたのなら幸いです。
      鮫島 拝

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1981年生まれ。 12年のブラック企業勤務を経て、「ブラック企業被害者の会」の講師に認定される。現在は、自分と同じ過ちを繰り返してほしくないとの信念をかかげ、勢力的に講演活動を行う。熱い言葉の中にブラックジョークが散りばめられた語りは20代の若者に人気。一女一男の父。