転職面接でブラック企業の退職理由を聞かれたときの対処法

退職理由を聞かれたら

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こんにちは「ブラック企業被害者の会」講師の川尻浩作です。

「退職理由は何と答えよう…」と困っていませんか?

採用面接で「給料安すぎで生活できませんでした」「頭の悪いパワハラ上司が嫌いで…」なんて本音で話せたら楽なんですけどね。

ここでは、ブラック企業を抜け出したブラックな退職理由を好印象に変える方法を解説します。

退職理由と転職理由の違い

退職理由と転職理由の違い

あなたは退職理由と転職理由の違いって知ってますか?
簡単に解説しますね。

  • 退職理由は過去のネガティブな話
  • 転職理由は未来のポジティブな話

退職理由は、会社を辞めた理由なんで「○○が嫌だった」「パワハラされた」「リストラされた」と過去形でネガティブな内容になりますよね。

転職理由は、「こんな仕事がしたい」「ここで働きたい」「キャリアアップしたい」と、あなたの理想や希望が含まれるので未来のポジティブな内容になるはずです。

もっと簡単に解説すると、

  • 退職理由=前の仕事
  • 転職理由=次の仕事

つまり、採用面接で転職理由(未来)を聞かれたのに退職理由(過去)を答えてしまってはマズいんです。退職理由と転職理由2つの答えを準備しておきましょうね。

採用面接で退職理由を聞かれる理由

聞く

採用面接で退職理由を聞いてくる意図って何なのでしょうか?面接官の立場になって考えればそう難しいことではありません。

面接官は退職理由から、あなたがどんな人なのか?を知りたいんです。

  • すぐに辞めちゃわない?
  • 仕事に対する姿勢はどう?
  • 周りの社員たちと仲良くできる?
  • ひねくれた考えの人じゃない?

面接官は、なんで会社を辞めたのかわかれば、あなたが新しい会社でやっていけるか判断材料にできますよね。

「退職理由は面接で必ず聞かれるの?」と思いがちですが、そうではありません。案外、気にしない企業も多いんです。

前項でも述べましたが、退職理由は過去の話。そんなことより「これからウチの会社で何したい、どうなりたい?」と将来の夢や希望、誠意を重視する会社も増えています。

ブラック企業によくある退職理由トップ5

退職理由【第1位 パワハラ】

社長の呼び出し

不可能な目標、誹謗中傷、理不尽、矛盾、馬頭、公開処刑などなど、パワハラはブラック企業の定番ですね。それでも採用面接で素直に話しちゃダメなんです。

面接官は現場を目撃したわけではないので「被害妄想が強い人?」「あなたに非はないの?」と思われては一貫の終わり。ここはグッとこらえてください。

退職理由【第2位 サービス残業】

サービス残業

サービス残業もブラック企業の定番のひとつですが、これも採用面接で素直に話しちゃダメ。寝ずに働くことが美徳と考えている50~60代の男性はサービス残業が当たり前の世代。

「ちゃんと残業代払ってほしい、きちんとした休みがほしい」=「仕事に対する意欲が低い、やる気がない」

と歪んで聞こえてしまうんですね。転職世代の若者とは大きな溝があることを忘れずに。

退職理由【第3位 人間関係】

人間関係

ブラック企業の生き残り従業員は、心が腐りきった人、廃人、根性が折れ曲がった人が大勢いますよね。正常な人なら人間関係に悩み退職することもあるでしょう。

でも、そんなことを面接官に説明してもあなたが「協調性がないの?」「社会不適合?」「自己中心的?」と誤解されてしまいます。

退職理由【第4位 低賃金】

日本よ、これがワーキングプアだ!

給料が一生上がる見込みがない」「またボーナスなし」これでモチベーションを維持するのは不可能ですよね。

ただし、面接官にこの気持ちをぶつけても<spanちゃんとss=”b red”>「あなたに能力がないだけじゃない?」「ちゃんと努力した?」とマイナスイメージに。

退職理由【第5位 リストラ・解雇】

リストラ

従業員を人と思わないブラック企業は簡単にリストラや解雇をしてきます。残念ですがこれも素直に面接で言ってはいけません。

「リストラ=使えない従業員」のイメージを持つ面接官もいます。

退職理由は嘘ついても大丈夫?

洗脳する教祖様

ブラック企業を退職した理由なんてネガティブな内容ですよね?それに本当のことを面接で伝えても自分の印象が悪くなる。

「それなら嘘ついた方がマシじゃない?」と賢い僕はひらめきました!

では、面接でついた嘘が入社後にバレたらどうなるのかイメージトレーニング。

  • 気まずくなる
  • 白い目でみられる
  • 嘘つき呼ばわりされる
  • 信用されない
  • 嫌われる
  • イジメられる
  • 昇進、昇給に影響する
  • 経歴詐称で訴えられる
  • 懲戒解雇される
  • 失業保険なし
  • また仕事探し
  • 履歴書に傷がつく
  • 次の会社でも噂される
  • etc

やっぱり嘘はいけませんね…

退職理由を話すときのテクニック3つ

必勝テクニック

採用面接で嘘を言っちゃダメとなれば、退職理由を話すテクニックを身につければいいのです!

1.批判や悪口、愚痴を言わない

前の会社がどんなにブラック企業でも、批判や悪口、愚痴を言ってはいけませんよ!たとえ、あなたの言葉が100%真実でも面接官はあなたの前の会社を知りません。

そのため「悪口を言うような人なのね」「ウチの会社も悪く言うんだろうな」と思われてしまうだけですよ。

2.無理矢理でもポジティブな内容にする

退職理由は「過去のネガティブな話」とお伝えしましたが、素直に話してもあなたが損するだけ。だから無理矢理にでもポジティブな方向に持って行きましょう。

△△だった」を「△△だったので、〇〇したい」と具体的な解決策やビジョンを追加しちゃえば意欲を感じられますね。

3.退職理由を転職理由にすり替える

採用面接で退職理由(過去)を聞かれたらシンプルに答えつつ、いつの間にか転職理由(未来)にすり替えちゃう作戦

結果的に前職でのマイナスイメージは払拭され、新しい会社で働きたい熱い気持ちや意欲、誠意を面接官にアピールすることに繋がります。

コツは志望動機に結びつけること。間違っても転職理由(未来)を尋ねられたのに退職理由(過去)を答えるのはNGですよ。

まとめ

採用面接で退職理由を話すなら、ある程度の予習やテクニックは必要ですね。でも一番大切なのは、やっぱり「誠実、素直、意欲」なんです。自分に自信をもってハキハキ、イキイキ、真剣に返答すればきっと面接官に伝わりますよ!

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ABOUTこの記事をかいた人

1981年生まれ。 12年のブラック企業勤務を経て、「ブラック企業被害者の会」の講師に認定される。現在は、自分と同じ過ちを繰り返してほしくないとの信念をかかげ、勢力的に講演活動を行う。熱い言葉の中にブラックジョークが散りばめられた語りは20代の若者に人気。一女一男の父。